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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第19章 優先席は彼の席


──


「──それで? 例の合コンで知り合った男と?」

「そう! そうなんです」


昼食に選んだカフェの席に座ると同時に、私は穂花に問いかけた。

今か今かと話し出すタイミングを見計らっていた彼女に気付いていたからね。

そして私が聞いたのを合図に、穂花の幸せ話が始まる。


「昨日もレストランで食事したんですけど、その時ついにっ! 交際を申し込まれて…//」

「付き合うことになったのね」

「はい! あ~もう、幸せですぅ。昨夜はそのままホテルにも誘われちゃったし……、ふふ♪」


私達を席に案内したカフェの店員は気をきかせてすぐに去っていった。

私は渡されたメニューを開こうとするのだが、穂花の話が止まらないので目線を下ろす隙がない。


「彼って紳士的な人だから、あっちのほうも優しくて、大人の余裕があるし…──」


注文だけは先にすませるべきだったと、少しだけ後悔。


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