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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第5章 カラダから始まる
それから私達はしばらく敷地に居座り、日や影の落ち方、風向きなどを見ながら分析を続けた。
終わったのは午後の七時ちかくで、夜景へと変わったその場所をもう一度写真に撮る。
「そろそろ戻りましょうか」
心残りのないように調べ尽くした後、車は敷地を離れて帰路についた。
───
「──……くん。…葉川くん起きて。君がカーナビにいれた住所に着いたわよ」
「……ン」
「ここであってる?」
帰りは道が混んでおり、こうして到着するまで三時間以上かかってしまった。
無言の密室となっていた車内で隣の葉川くんが目を閉じた時には、まだ道のりの半分も進んでいなかったんじゃないかしら。
ずっと起きてたら起きてたで面倒くさそうだから、寝てくれたぶんには問題ないけれど。