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ロッカールーム
第10章 6日目 ♂
何となく無言でそれぞれ狙いを定める。

そして目配せして同時にコインを投入した。

アナウンスを遮りキーを回す。

ロクさんが会社にいたら、絶対に上司で、こんな風には思えないのだが、
とても人情味があってお茶目な人だ。

ロクさんの部下になりたかった。

これから挑むこととはかけ離れた思考に囚われた。

ロクさんはお約束通りゴムを捲り、僕はモノを差し込んだ。

Aだ。

口を指差しジェスチャーで伝えようとしたら、ロクさんは入れてない方の手で、乳房を揉む卑猥な仕草をして、唇の形だけで伝えてきた。

『巨乳、当たった。』

こんなやり取りが会社で出来たら、もっと仕事が楽しく捗るだろうに、

また違うところに意識が飛んだ。
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