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歪んだ鏡が割れる時
第4章 第四章
茜もずっと、痛かったかもしれない。

俺は一気に突き刺したい衝動をこらえ、ゆっくりと奥へ入っていった。

押し返そうとしながらも、包み込んでくれる熱い沼。

「あ、あぁ……あぁ、気持ちいい、亮ちゃん、あ、あ、気持ちいい、あ……」

虚ろな顔の口元が少し笑っていた。蕩けそうな表情が、こんな俺に勇気をくれる。
ゆっくり抜くと目を細め、次を期待して俺を見つめた。

「きれいだよ茜、絶対離さないからな」

「うん、うん……はっ、あっ、あぁ……」

途中まで挿れて引き、何度目かで奥までたどり着いた。
繰り返す毎にそこから音が漏れ、舌を吸い合う音と混じって俺たちの息を荒くさせる。

「あぁ、亮ちゃん、もっと、あ、あぁ……素敵……」

「茜、茜、あぁ、俺もうイきそうだ」

ぎゅうぎゅうと締め付けながら。茜の腰が上下する。
熱さが増していく。お互いをぶつけ合い、飛沫に溺れながら擦り合った。

「あっ、亮ちゃん、亮ちゃん、あっ、あぁっ、好き……好き……」

「俺も、俺も好きだ茜、茜、あっ、あぁっ、ううっ」

唇を重ね、俺たちはその瞬間を味わった。

充実、安心、凝縮したものをすべて茜に注ぎこんだ。初めて味わう、最高の放出感だった。

い抱き合い、お互いの呼吸を確かめる。じっと見つめ合い、まだ息が荒いまま、激しいキスをかわす。

俺を包んだままどくんどくんと脈打つ茜の身体は、当然の如く俺を蘇らせた。
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