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第8章 　今の妻と元妻　ー 医療面接 ー

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下着泥棒を捕まえるべきと、主張する恵巳と、事を大きくしたくない春香
そこで、恵巳が提案する
「この事は誰にも言わずに、私達だけで犯人を捕まえますから」
「わかったわ。でもホントに騒ぎにしないでね」
春香は、元教え子の幼馴染が、犯罪者になる事を気にしていた
「大丈夫。その赤城君には、二度とこんな事をしない様に、注意するだけですから」
「だったらいいけど」
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「ところでさっき、秋奈ちゃんも実習とか言ってたけど？」
「ああ、そうなんです。今日は看護学科の実習もやってるんですよ」
「ふーん。夏休みだというのに、学生さんも大変ね」
「特に医学部はね」
「ところで、どうして途中で、秋奈ちゃんと替わったの？」
「だって学用患者さんが、博己叔父さんですよ、お互いバツが悪いでしょ」
「はっ！？」
夫の名前を聞き、目を点にする春香
「あれっ！春香さん、聞いてなかったんですか？」
「...はぃっ！？」
口を開けたまま、固まる春香。

医学部看護学科の臨床実習に、博己自ら学用患者となる
これもまた、博己が院長につきつけた、条件だった。
...
今日の看護学科の実習では、全身清拭と剃毛が行われるという
今日参加の学生達は、初実践ということで、恵巳が手本を見せる役になっていた
しかし、学用患者が叔父だと知ってしまう
さすがの恵巳も、叔父の剃毛には抵抗があり、急遽、無理やり秋奈と替わったのだった。