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第6章 　パンツの行方　ー 窃盗事件 ー

現れたのは、夫の姪である武田恵巳だった。

悲壮感漂う春香を見て、恵巳が歩み寄る
「春香さん、どうしたの？」
「いやっ、それが...」
元気なく、話しづらそうな春香
そこへ秋奈が割って入る
「先輩、事件ですっ！」
「えっ！事件！？」
秋奈が恵巳に、春香のショーツがなくなった事を説明する。
...
状況を聞いた恵巳が口を開く
「それは間違いなく、盗まれたわね」
「でしょー」
なぜか、楽しそうな秋奈
「一体誰が？」
暗い表情の春香
「普通に考えれば、学生達の中にいると思うけど...あっ！！！」
突然、大きな声を上げる恵巳
「さすが先輩！犯人が分かっちゃったんですか？」
秋奈が目を輝かせる
「いや、そうじゃなくて...秋奈ちゃん、ナースステーションに戻ってくれる」
「えっ！なんでですか？」
「今日は、看護学科の教育実習もあるの！あなたが出てっ！」
「それって、先輩が出るんじゃ？」
「事情が変わったのよ！それを伝えに来たんだから」
「えーーっ！まだ犯人わかんないし...」
ぐずる秋奈
「いいから行きなさいっ！」
秋奈を睨みつける恵巳
「わかりましたよ...これから面白くなると思ったのに...」
秋奈はブツブツ言いながら、ナースステーションに戻っていった。