パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 あなたは私が守ります、ずっと

「春季……」

　浅野は春季の頬を手で包み、涙を唇で受け止めた。舌先で涙の後をなぞると、彼女の唇から吐息が漏れた。

「泣かないで……」

　春季の泣き顔を見ると胸が締め付けられるように痛む。
　ふと緩んだ唇を舌でなぞると、彼女は自分の胸に手を添えて押しのけようとした。

「見ないで……」

　春季の閉じた両目から新しい涙が溢れてきた。

「春季……もう泣かないで……」

　春季の耳元に唇を寄せて囁くと、腕を伸ばし抱きついてきた。

「和臣……」

　潤んだ瞳で自分を見上げた春季が自分の名を呼んだ。体の奥から湧き上がる劣情をなんとか抑え込もうとしたができない。

　彼女の耳元に唇を寄せ、低い声で囁いた。

「煽るな……。止まらなくなる、春季……」

　触れるだけのキスをして、ほっそりとした首筋に唇をはわせると、春季の唇から甘い吐息がこぼれ、肌が赤く染まり始めた。その姿に夢中になって首筋に何度も赤い痕を残す。

　たゆんと揺れる柔らかな乳房に吸い付いた。
　春季の乳房は柔らかく甘い、彼女の乳房のその感触と香りに酔いしれた。
　すでに尖りとなった赤い乳首をそっと摘むと、春季の声が上がる。摘まみながら、もう片方を口に含みちゅうちゅうと吸い上げた。
　春季は身をよじり、快楽に溺れているかに見えた。

　春季の体が震えだし、それまで乳首を摘まんでいた手で叢を撫でる。
　その先へ指を進めると、そこはすでに潤っていて、蜜を指に絡め音を立てながら摩っていた。

「ん……っ、和臣……、もう……」

　春季の顔が泣きそうになっている。赤くそそり立った乳首を軽く噛み、指を中に滑り込ませた。

「……………………っ！」

　声なき声をあげ、身を仰け反らす春季の体からじわりと汗が滲んでいるためか、ルームランプの淡い光を受けた微かな汗がキラキラと輝き、その肌を飾る。

　指の抽送を早めると、春季の体がひくんひくんと痙攣を始め、自分の指を締め付けてきた。
　指で春季の濡れた膣壁を擦ると、途端に彼女の体がそれまで以上に大きく跳ねた。
　あまりの衝撃で声が出せなかったようだ。春季ははくはくと唇を震わせ、空を見つめていた。

　すっと指をそこから抜くと、ぷんと香る春季の蜜の香りに酔いそうになる。

「こんなに滴らせて……」

　指をベロリと舐める自分な姿を春季はおぼろげに眺めていた。