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女子高生 姉と弟
第10章 シーン10
 コンドーム越しのそれは体内に放出されることはなかったけれど、いつか本当に身体の奥底に和也の精を迎えたいと思った。

 和也のシンボルは欲望を達成したにも拘らずまだその勢いを保っていたが、やがて体内から脱落するように抜け落ちていった。

 コンドームの始末をすると和也は私を抱き寄せ、私たちはまた口付けを交わす。

「すごく感じた。」

「そう、良かった。」

「でも、これいつもできるわけじゃないんだよね?」

「そうだね、二人きりの時しかできないよね。」

「またしたくなったらどうしたらいい?」

「うーん。そういうチャンスを待つしかないか。だから、普段は口で我慢して。」

「口で愛されるのも大好きだよ。」

「私も和也のをキスするの好きよ。」

 私たちは抱き合い、唇をついばみながら、恋人同士のように語らっていた。

 その日私たちは心の中にあった壁を越えて、行ってはいけないと考えていた領域に踏み込んでしまった。

 だが、互いにそれには触れず、本来のセックスではないと自分自身をごまかしていることに私も和也も気付いていた。
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