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女子高生 姉と弟
第13章 シーン13
 日曜日は興奮で朝早くから目が覚めた。

 キッチンに朝ごはんを食べようと下りていくと、和也も早起きしたらしく既にトーストを焼いて食べていた。

「あんたたちどうしたの日曜日なのに。普段なら寝てる時間でしょ。」

 母が不審げに和也に聞くと「コンサートに行くから興奮して早く目がさめちゃった。」と答えた。

 そりゃそうだ。

 私だって興奮で早く目が覚めたもの、ただしコンサートではないけれどね。

 本当のことを知ったなら母は卒倒するかも知れない。

 そういう後ろめたさは少なからずあったけれど、でももう止まらなかった。

 中止する気は私も和也もない。

 夕方18時からのコンサートだったけれど、入場はその2時間前から可能となっていたので、私たちは昼食を食べたら出発しようと打ち合わせしていた。
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