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「また おいで」
第4章 かごの中の鳥
セクハラエロオヤジに
いいように触られているかと思うと
腹が立ってくる。
だからまだ冷静でいられたのかもしれない。
痴漢事件の冤罪の事も頭をよぎる。
相手もわからないのに騒ぎ立ててもどうにもならないし、
間違えてしまったら大変な事になってしまう。
何も出来ない自分にも腹が立つやら悔しいやら。
(とにかく犯人を特定しなくちゃ!)
身動き出来なくても手は動かせる。
テレビで見た事を思い出しながら、
両手をギュっと握りしめ、恐怖心を抑え込んだ。
お尻から太ももに移動していく手をめがけ
手を伸ばす。
その時だった。