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「また おいで」
第2章 違和感
息苦しさの原因がわかった気がする。
さらに視線を上げて
迷惑をかけてしまったであろう周りの人達を見てみる。
慣れたもので、器用に新聞や雑誌を折りたたんで読んでいる。
顔はよく見えないが、服装や雰囲気からして
年代は幅広い。
ひとくちにサラリーマンといっても、
新入社員ぽい、スーツに着せられている可愛い男の子もいれば、
上司にしたいダンディなおじさまタイプ。
加齢臭が漂っていそうなやる気のないおじさん。
車内でも感じる、態度がデカい上司タイプ。
(ああいう人が、パワハラ・セクハラお構いなしなのよね)
なんて観察する余裕が出てきた。
(あの人達は私服だけど、遊びに行くのかな? 仕事なのかな?)
なんて。