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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第21章 "術"

「・・・…教えます・・・・」
甘い雰囲気だったのは何処へやら…
瑠衣の服の脱がせ方講座が少しの間続く……
「なる程ー
覚えたら意外と単純に出来ているのですね‥」
実は首で小さく引っ掛けてる紐の部分と胸の飾り、左側の見えない様に縛っている紐数本と‥意外とそれだけである…
正式な式典用ならともかく、瑠衣が"時渡り"した時、簡易用の内服を着ていた為なのだが…
瑠衣に教えて貰った様に首の紐をほどき、左側の紐も解く…
そして胸の飾り…
総司は手を掛けて、不思議そうに眺める…
「変わった形をしてますね」
飾りの事だろう…
「小さな力の石を加工したもので、作り方は清国の彫刻の模様に近いのかも知れません…」
小さな赤い石の周りに金細工、其処に翼が両方に羽を広げている…
意味はあるのだが、今話しても仕方がないので飾りという事にした。
「綺麗な作りですね…
翼ですか…??」
ゆっくり飾りを外して手に取り見詰めている。
「……
では総司が持っていて下さい、御守りになりますから」
「良いのですか?」
「えぇ、私が持っていても、本当にただの飾りですので…」
後で根付けにでも作り替えましょう、瑠衣はそう言って笑っている。
「ありがとう御座います…
大切にしますね」
総司は大切そうに飾りを見ている…
瑠衣の方は紐を全て解かれて、胸の辺りで服を押さえたまま…
「クスッ‥
その辺の御守りより御利益ありますよ?」
「例えば??」
「…今は秘密です」
口元に指を一本あて、教えませんという形を取る…
「瑠衣って…
さり気なく意地悪ですよねぇー」
飾りをそっと岩の上に置き、瑠衣の胸を掴んでいる手に自分の手を掛ける…
「総司もですよ…」
掴んでいる手を己の手でどけさせると、服が落ち瑠衣の白い胸が露わになった…
白い胸が光に透けてる様で、更にその白さを増している…
総司は瑠衣の胸に、触れるか触れないかくらいの優しい唇を付ける…
「ん…」
総司は何度も胸の至る所に、唇を這わしていく…
「ふぁ…ん…」
瑠衣は小さく反応する…
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