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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第9章 金曜日のフェンタニル
今泉は時間の経過とともに、小鳥遊への怒りよりも、冬や子供達への恋しさが募った。
「今泉先生?最近疲れているみたいですね。大丈夫?」
麻酔科医局長の藤田が、声を掛けた。今泉はまだ気持ちの整理もつかず、誰かに相談できるような状態ではなかった。
「最近は弁当持ちじゃ無いんだね?」
藤田はさりげなく聞いた。今泉が、一瞬言葉に詰まったのを見逃さなかった。
「何かあるのだったら、僕が相談に乗るよ?」
誰も回りに居ないこと確認してから聞いた。
「...いいえ。大丈夫です。子供達に夜中に起こされるので疲れているだけです。」
藤田はそれだけでは無いこと感じ取っていた。
「…どんな事情があるにせよ、SOSを自分から出さなきゃ助けて貰えないだ。もしも困っていることがあるのなら拗れる前に言ってほしい。」
藤田は、今泉の目をじっと見つめて言った。
「ありがとうございます。大丈夫ですから。」
そうですか…それでは良い週末をと藤田が去っていく背中を眺めていた。
…小鳥遊先生のことも話さなくてはならなくなるし言えない。
「週末は嫌だ…。」
今泉は大きなため息をついた。
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「今泉先生?最近疲れているみたいですね。大丈夫?」
麻酔科医局長の藤田が、声を掛けた。今泉はまだ気持ちの整理もつかず、誰かに相談できるような状態ではなかった。
「最近は弁当持ちじゃ無いんだね?」
藤田はさりげなく聞いた。今泉が、一瞬言葉に詰まったのを見逃さなかった。
「何かあるのだったら、僕が相談に乗るよ?」
誰も回りに居ないこと確認してから聞いた。
「...いいえ。大丈夫です。子供達に夜中に起こされるので疲れているだけです。」
藤田はそれだけでは無いこと感じ取っていた。
「…どんな事情があるにせよ、SOSを自分から出さなきゃ助けて貰えないだ。もしも困っていることがあるのなら拗れる前に言ってほしい。」
藤田は、今泉の目をじっと見つめて言った。
「ありがとうございます。大丈夫ですから。」
そうですか…それでは良い週末をと藤田が去っていく背中を眺めていた。
…小鳥遊先生のことも話さなくてはならなくなるし言えない。
「週末は嫌だ…。」
今泉は大きなため息をついた。
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