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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第21章 Lose the Battle to Win the War
小鳥遊と今泉、冬との関係は、この事件でぎくしゃくしていた。

「ねぇトーコ。少し実家に帰ってみる?そうしなさいよ。華ちゃんも夏さんも私が見るから…。ね?そうなさい…あなただけでは無くて、ガクさんも静さんにも少し時間が必要なのよ。」

春は冬のことを心配して、マンションに居続けた。

…またふたりを傷つけてしまった。

「判ったわ。お母さんには迷惑を掛けてばかりで本当にごめんね。でも…私がしなくちゃ…。」

昼ご飯の準備をしながら、ふたりは話をしていた。

「判ってるわ。ガクさんからも静さんからも全て聞いたわ。あなたの無鉄砲さには呆れるけど、私の自慢の娘だわ。」

春の声は涙で震えていた。

「ホントに無茶ばっかりして…。」

冬を抱き寄せた。

――― 夕食。

子供達以外は、誰も殆ど話さない食事が事件から数日続いていた。
誰もあの事件のことを話さないし、小鳥遊は食事をとり自室に籠ってしまい、風呂まで出てくることが無かった。華や夏が部屋へ行くと一緒に遊んだり、本を読んだりしているようだった。
今泉も冬と他愛もない話をしたが、どこかうわの空だった。

「私、実家に少し帰って来ようと思っているの。」

冬は静かに言った。

「華ちゃんと夏さん、それに食事の支度は私がするわ。」

春がすかさず口を挟み、ふたりの様子を伺った。

「僕は、あなたの好きにすれば良いと思います。今まで頑張って来たのですから…。」

小鳥遊は冬に優しく微笑んだが、その微笑みには寂しさを含んでいるように見えた。

「僕はトーコさんの傍に居たいけど、トーコさんが、そうしたいのなら僕は止めないよ。」

今泉は大きなため息をついた。

「判ったわ。ありがとう。」

冬が春の顔を見ると、春は、大丈夫だからと静かに頷いた。

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