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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第23章 Happily Ever After
院長の辞任が突然決まった。事件の後の残務整理もほぼ全て終わり、落ち着いたので、責任を取って辞任することとなった。
次の院長は、藤田麻酔科医局長となり、藤田の強い希望で小鳥遊が副院長となった。

「これから先、病院内の改革をしなければなりませんね。」

藤田院長は微笑んだ。小鳥遊は副院長と医局長を兼任、外科の医局長に藤田隆、麻酔科医局長にアメリカから帰って来たばかりの今泉が就任し、管理者の年齢が大幅に若返った。

「これからは、看護師も医師も留学出来る様なシステムを積極的に作ろうと思っています。」

脳外科師長が3月に定年退職になる為、看護部長は反対したが、前院長、現院長、そして脳外病棟師長の強い希望で、冬が異例の速さで師長に就任することとなった。そして週に一度大学で講師として働くことになり、3人とも忙しい日々を過ごしていた。

「今度トーコさんと週末二人で出かけたいんだけど良いかな?」

春と小鳥遊に今泉は聞いた。ふたりとも顔を見合わせたが、了承した。

…冬は今度どうするのか、まだ聞いていなかったのか。

小鳥遊は今泉と冬の関係を心配していた。会話は普通にするが、今泉が戻って来てから、一度も一緒の寝室で寝ていない。流石に独占欲が強いことを自覚している小鳥遊でも、心配になってきた。

「静さんに誘われたの。怖いの。」

冬は今までに無く緊張していた。

「怖くても、きちんと話さなければいけませんよ?」

何か自分にも出来ることは無いかと思っていたが、ガクさんは、動かないで見守っていた方が良いわと春に念を押された。

「あのふたりは僕よりも強く繋がっているのに、それが壊れてしまいそうになっているのを見て居られません。」

小鳥遊は大きなため息をついた。

「夫婦なんですもの、きっとふたりで何とかするでしょう。兎に角私たちは見守るしか無いわ。」

春も少し寂しそうに言った。

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