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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第6章 ボスミン1A
帰国すると冬はすでに予定入院をしていた。小鳥遊は疲れた体のまま冬の病室へ向かった。
「ガクさん…お帰りなさい。」
小鳥遊に冬はしっかりと抱きつきキスをした。
「お腹破裂しそうですね。」
久しぶりに会う冬のお腹ははちきれんばかりに膨らみ、痛々しいほどだった。
「もう動く隙間も無いみたい。ふたりとも余り動かないわ。」
冬は笑った。小鳥遊は、朝一度冬の顔をみて、その後オペに入り、朝から夕方までオペ室に入りっぱなしとなった。今泉に早々と無痛分娩の為の麻酔をして貰った冬は、余裕があった。
「今日ほど、旦那さんが麻酔科医で良かったと思った日は無いわ。」
朝から促進剤を使い、昼過ぎには陣痛が始まった。産婦人科医もちょこちょこ様子を見に来て、夕方分娩室へと向かった。今泉が分娩室に立ち会いで入った。
「麻酔のお陰で、思っていたよりも痛くないわ。」
事情を知る産婦人科医以外は、今泉が何故冬のお産に立ち会っているのか訝し気な顔をしていた。お産は順調に進み、1人目の女の子…が産まれた。今泉がへその緒を切った。その知らせはオペ室にいる小鳥遊にもすぐに伝えられた。オペ室では,おめでとうございますとスタッフに言われ,小鳥遊は気恥ずかしかったがとても嬉しかった。
生まれたばかりで赤黒い色をした赤ちゃんは、大きな可愛らしい声で泣いていた。2人目のお産も順調に進んで、体幹が出て医師が赤ちゃんを抱え上げた。元気な泣き声が聞こえた。
「今度は男の子ですよ♪」
助産師が綺麗に赤ちゃんを拭いた。
「良かった…ふたりとも無事に生まれて。静さん…ありがとうね。」
冬は優しく微笑んだ。
お母さん抱っこしますか?助産師が冬に言った。冬は満面の笑みを浮かべ、はい…と静かに答えたが,突然、顔をしかめた。
「静さん…何だか気分が悪…い。」
モニターのアラーム音が響き始めた。
「トーコさん?!」「小鳥遊さんだいじょーぶですか?小鳥遊さん。」
冬はそのまま意識を失った。
「ガクさん…お帰りなさい。」
小鳥遊に冬はしっかりと抱きつきキスをした。
「お腹破裂しそうですね。」
久しぶりに会う冬のお腹ははちきれんばかりに膨らみ、痛々しいほどだった。
「もう動く隙間も無いみたい。ふたりとも余り動かないわ。」
冬は笑った。小鳥遊は、朝一度冬の顔をみて、その後オペに入り、朝から夕方までオペ室に入りっぱなしとなった。今泉に早々と無痛分娩の為の麻酔をして貰った冬は、余裕があった。
「今日ほど、旦那さんが麻酔科医で良かったと思った日は無いわ。」
朝から促進剤を使い、昼過ぎには陣痛が始まった。産婦人科医もちょこちょこ様子を見に来て、夕方分娩室へと向かった。今泉が分娩室に立ち会いで入った。
「麻酔のお陰で、思っていたよりも痛くないわ。」
事情を知る産婦人科医以外は、今泉が何故冬のお産に立ち会っているのか訝し気な顔をしていた。お産は順調に進み、1人目の女の子…が産まれた。今泉がへその緒を切った。その知らせはオペ室にいる小鳥遊にもすぐに伝えられた。オペ室では,おめでとうございますとスタッフに言われ,小鳥遊は気恥ずかしかったがとても嬉しかった。
生まれたばかりで赤黒い色をした赤ちゃんは、大きな可愛らしい声で泣いていた。2人目のお産も順調に進んで、体幹が出て医師が赤ちゃんを抱え上げた。元気な泣き声が聞こえた。
「今度は男の子ですよ♪」
助産師が綺麗に赤ちゃんを拭いた。
「良かった…ふたりとも無事に生まれて。静さん…ありがとうね。」
冬は優しく微笑んだ。
お母さん抱っこしますか?助産師が冬に言った。冬は満面の笑みを浮かべ、はい…と静かに答えたが,突然、顔をしかめた。
「静さん…何だか気分が悪…い。」
モニターのアラーム音が響き始めた。
「トーコさん?!」「小鳥遊さんだいじょーぶですか?小鳥遊さん。」
冬はそのまま意識を失った。