この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜘蛛の巣
第16章 軋む



「ふん……」



遥が歪んだ笑みを浮かべる



「この屋敷は早霧の管理下にある。お前の家じゃない。

お前は早霧に寄生する無価値な人間だ」



そして面倒臭そうにため息をついて続けた



「でも駄目だな…お前がいた空間というだけで気分が悪くなる……。

今日は帰る」

「なら俺も一緒に……」

「いい。お前の顔も見たくない。

次に俺が喚ぶまで自分の立場をよく考えておけ」



遥はドアの方へ行きかけて、要の横で少し立ち止まった



「絶対にお前を一族から追い出してやるからな」







談話室のドアが乱暴に閉められ激しく音を立てる

重苦しい空気の中に三人は立ち尽くしていた





「あの、要さん……」



何か言わなければーーーせめてお礼をと華は口を開く



「騒々しいと思って来てみれば、何でアイツが……原因はお前か?」

「えっ……」



要の瞳は、いつだったかーーー旅行先で見たのと同じように苛立っていた



心当たりはないーーーでも、遥が言い掛けたことから推測するに恐らくそうだろう



「何故かは分からないけど…多分……」


/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ