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蜘蛛の巣
第17章 変化



「真里枝、ごめん。お祭り……一緒には行けない」

「……は?」



ある日、講義後の教室で華は親友にそう告げていた







自分ばかりが何の犠牲もなしにいていいはずがない

逃れられないのならーーー覚悟決めなくては。







「……あっそう。良い人出来て良かったね」

「えっ?」

「"一緒には"ってことは誰か別の人と行くんでしょ?

鶴見先輩? それとも例の音大生?」

「そんな言い方……」

「ああ、別に責めてないよ? 華はもともとその為に行ったんだし。しょうがないじゃん」



しょうがないなんて絶対に思っていないような口振りで真里枝は言う



「違うの!」

「何が」

「あ、いや……違くないけど、その……」

「……」



言葉に詰まる華をしばらく見つめてから、無言で荷物をまとめ出した



「ちょっと待って、まだ……」

「嫌だよ。聞きたくない」

「真里枝!」

「何、今更!」



自分でも予想以上の声が出たのか、講義室に反響したのに驚いて思わず口を押さえる



「……ずっと心配してた。でもきっと華から相談してくれると思って黙って待ってた。

なのに……何で何も言ってくれなかったの!? そんなに私、信用出来ない!?」



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