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【NEW】クロスな関係。
第4章 近いのに、遠い……
「大丈夫ですか!?何か……あ、ちょっと待っててください。」
自販機がちょうどあって、そこでミネラルウォーターを買ってあげることぐらいしか思いつかなかった。
「はい、これ。」
「いいの…ありがとう。優しいね、未亜ちゃんはいつも。」
「え…?」
今「いつも」って言った…?
「あの、もしかして…」
男の人が手をあげると一台のタクシーが目の前に停まった。
「もう帰るのか?」
「違う、違う。この子送っていって。」
「え!?いや、私電車で帰ります。お金ないですし…」
「大丈夫だよ、俺につけとくから。自販機の水のお礼。」
「ダメですそんな!助けてもらったし、自販機の水とタクシー代じゃ……」