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【NEW】クロスな関係。
第4章 近いのに、遠い……
「顔色が悪いようだけど…気分悪いんじゃないか?」
「そんなこと……っ」
「大丈夫か!?」
「未亜!?」
目の前の世界がグラっと揺らいで足元がふらつく。
礼人さんが支えてくれる肩と頭が熱い…。
「熱があるみたい。お母さん何か冷やすもの持ってきて。」
「わかった。あ…薬とか何もないわ。」
「じゃあ私買ってくる。お父さん車出して。」
「あぁ、わかった。」
「礼人は今日は帰って…礼人?」
「部屋は2階?」
「うん…ドアの前にネームプレートがあるよ…」
お姉ちゃんの何か言いたげな顔が見えたけど
頭がボーっとしていて言葉が話せれない。
体がフワフワと動いて、耳元で心地よい鼓動が聞こえる。
この鼓動……礼人さんの鼓動だ。