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人妻ゆり
第41章 .最終章 心の中のゆり

「お姉さん…」
「あら?あなた達…」
みんなのほうに振り返り
「ばれちゃった…」
と舌を出した。
「お姉さん…」
「大丈夫よ…
ただね…主人に…
離縁するって…言われちゃった…
ここを…出て行くね。」
ゆりは淡々と話をしながら自分の荷物を整理していく。
「お姉さん!!」
全員がゆりに泣きついた。
悪いのは…自分達…
しかし、ゆりは誰一人責めようとしない。
「皆…元気でね?」
「お姉さん!!これから何処へ行くの??」
「わかんない…」
「とにかく…
うちへ来て!!」
恵子がゆりに言う。
「同じ団地はまずいでしょ?」
ゆりは笑う。
隼人が
「ゆりさん、とりあえず
俺のマンションに来てください。
俺…投資用に一つ1DKを買ってあり
そこは今使っていないんです。
落ち着くまでそこに来てください。」
ゆりは隼人を見て…
全員を見渡した。
目から涙が溢れ出ていた。

