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淳、光と闇
第8章 小さな子悪魔
「淳ちゃん、
次のお仕事よ。」

優子が淳にメモを渡した。

武の死からやっと立ち上がった

淳はメモを見て驚いた。

メモには…

「養護施設の教師を
30回行う。」

と書かれている。

詳細を見るとその養護施設は

小学校高学年までの子供達の世話。

家庭科を中心に教えると書いてある。


優子が淳に

「その施設の子供達は
難病で社会復帰出来ない子供達。
そして難病は
治る事は…ない…」

静かにそう言った。

淳はその言葉に

「ひ、酷い!!
優子主任…」

と優子を睨んだ。

武の死から立ち直ったものの

今度の仕事は淳の神経を

逆なでしてかき回す仕事だ。

「主任、私…
出来ません…」

睨みながら淳は優子に訴えた。

「出来ないから…やるのよ。」

「え??」

優子は顔を上げて淳を睨み

「貴方ね…
いつまで引きずるつもり?」

そう言いながら立ち上がって

淳の頬を張り倒した。

「い、痛い!!」

頬を押さえながら淳は優子を睨む。

「痛いでしょ?
痛いよね?
痛いように叩いたから…」

キッと淳を睨みつける優子。

「淳ちゃん!!
いつまでも…
武君の事、引きずって…
武君、喜ぶと思う?」

「そ、それは…」

淳は下を向いてしまった。

「良い事!!
確かに貴方にとって
武君の死は
何より辛いもの。
それくらいは
私にだって分る。
でもね、それを
乗り越えなければ
貴方、次のステップには
進めないわよ。
貴方の本職の看護師は…
常に死と向き合わなければ
いけない…
違うかしら?」

「… … 」

「辛いのは分る…
だから貴方にやって欲しいの…」

「は…い…」

淳は優子の目に

悲しみが見えているのに

気がついていた。
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