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結花の御主人様
第5章 家政婦 結花
龍の家に引っ越して龍の会社の

社員として新たに歩き始めた結花。

主な仕事は家政婦だ。

それと龍の生活の収支を管理するのも

結花の仕事になった。

「管理って…龍さん、
どうするの?」

結花は不安そうに龍に聞く。

「あまり深く考えないで…
ここにファイルがあるから
これを参考にして家計簿を付ければ良いの。
やり方はこれに書いてあります。
最初はなれないから戸惑うけど…
すぐに慣れるよ。
それと月に三回経理にこれを届けてね。」

龍は結花に書類の一式を渡した。

「はぁ…」

溜息を付く結花。

「とにかくやらなければ
何も始まらない。」

結花はそう思って少しづつ勉強をしだした。

そんな結花を見ながら龍は

「頑張って…」

優しい龍の目…

結花にとってはこれはたいした問題ではなかった。

問題なのは…

この広すぎる家の掃除と管理。

「広すぎるよぅ…」

泣きそうな結花。

龍は慣れといった。

しかし、慣れるのか?

結花はそう思いながら家の中を掃除していく。

流石に男所帯でところどころで汚れが目立つ。

綺麗好きな結花にはこれは許せない事だ。

「全く…
掃除くらい出来ないなら
こんなに広いところに住むな!!」

ぶつぶつ言いながら結花は掃除を進める。
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