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第5章 学校

　先生がやってくると同時にチャイムが鳴る。
　
　生真面目で優しい先生だ。

　数学の先生で授業がわかりやすい。

　私は先生から微分積分を習ったが、面白かったので、受験科目に数Ⅲを入れようかと思ったくらいだ。

　でも文系なので、最初のほうだけで授業は終わってしまった。

　それでも先生は教科書の少し先まで教えてくれた。

　テストには出さないよと言って、授業をやっていたが、半分くらいの生徒には不評だったらしい。
　
　でも私には面白かったし、ケイスケも興味を持ったと後で言っていた。