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サイドストーリー6
第25章 横浜ホールディング
「オトコだけで忘年会しようぜ」

何を思ったのかいつもの居酒屋の大将が、いいこと思いついた!と言いだした。

「お前たち、男ならだれを呼んでも構わねぇ。でも嫌な奴は呼ぶなよ。
酒がまずくなるからな。
めんどくせぇから会費制。女にも言うなよ?
『来ちゃった~』とか言う女を断るのめんどくせぇから。それぐらいか?」

自分の言いたいことをその場で決めて、
「幹事は宇野と柳下と清水な」

と俺ら同期を指名した。

それから・・・
女の子には珍しく誰も漏らさず、男の間だけで秘密裏に話は広がって行った。
もちろん嫌な同僚やイヤな上司は知らないままに。

忘年会当日、居酒屋の前には大きく「本日貸し切り」の札がかかった。

「とりあえず来たやつの名前だけ書いとけ」

大雑把な忘年会だな・・・
そう思ったけど、大将が損しなければいいか。
そう言って俺らは入り口近くのテーブルで会費を集めながら
名前チェックをすることにした。

まず経管が連れ立ってきた。

この部は忙しいくせに、イベント事にはいつも1番乗りだ。
野口さんと山田さんと楠さんと山崎。
山崎も良い部に入ったもんだ。

その後に来たのは森川兄弟か仲がいいな。
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