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ユウガオ
第2章 季節とともに
10/8
1週間か2週間おきに彼に会い
気づけばもう秋が来た
お泊まり以来私たちの間の何かが
変わった
「来月、出張あるんだけど一緒に行かない?」
出張に行くだけ
ついていくだけ
それだけでも私は嬉しくて仕方なかった
「いいの!?いく!」
「よし、いこ!」
彼は私の頭をなでる
平日しか会えない私たちが週末に
会えてるただそれだけがこんなにも嬉しい
「今日遠出してもいい?」
彼は楽しそうに笑いながら高速に乗った
「どこいくの?」
「内緒」
こんな会話ひとつひとつがもう出会って4か月
経つ今でも私の胸を高鳴らせる
きっと自分で気付いてた
もう自分が遊びじゃないって。
だけど気付いちゃいけない
いつも繋ぐ彼の手を離して私は甘酸っぱい飴を
口にした