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第14章 揺らめく、キス

小野はダンスの振付。

相馬はグッズのデザインと企画。

江本は先に書いたライブ本体の企画。

結翔はライブの基盤になるアルバム中の楽曲内のラップ詞のリリック。

ここで問題なのは、宮田だった。何かをするでもなく、ただ、そこに、いつでも居るというそんな存在だった。

アルバムを作成しながらライブの打ち合わせも入ってくる。

移動中であってもノートパソコンと顔を向き合わせている結翔。

「…♪♪～♪～♪」
「…ｸｽｸｽ」

移動中の結翔もとにかくイヤホンで仮歌とデモを聞きながらラップを作り上げていくのだ。