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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第18章 露わになる2つの心
じっとまっすぐに見つめる目が何とも言えないくらいに突き刺さってくる。
「なぁ、雅…ちゃんと言ってくんなきゃ俺わかんねぇけど?」
「…ごめんなさい…」
「何に対してのごめんな訳?」
「きっと…怒るよ…」
「そんな事聞いてねぇんだって!」
つい結翔も声をあらげた。ビクッと体を強ばらせる雅。
「…ごめん、それで何?どうしたんだって」
「……ッ…ました」
「よく聞こえねぇ。」
「キス…した」
絞り出すような雅の声は2人しかいないこの部屋の空間でははっきりと結翔の耳に届いた。返事が来るまでの時間は果てしなく長い時間に感じた。
「なぁ、雅…ちゃんと言ってくんなきゃ俺わかんねぇけど?」
「…ごめんなさい…」
「何に対してのごめんな訳?」
「きっと…怒るよ…」
「そんな事聞いてねぇんだって!」
つい結翔も声をあらげた。ビクッと体を強ばらせる雅。
「…ごめん、それで何?どうしたんだって」
「……ッ…ました」
「よく聞こえねぇ。」
「キス…した」
絞り出すような雅の声は2人しかいないこの部屋の空間でははっきりと結翔の耳に届いた。返事が来るまでの時間は果てしなく長い時間に感じた。