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第18章 露わになる２つの心

このままでいいの？

良い訳ないのに…

なんで…

言えないの？


涙が目から零れポタリと床に落ちる。そんな涙を気付かれまいと結翔に背を向けて手の甲で拭っている雅。

「…ーーｯ…あぁ…もう！！」

そのひと言を放った結翔の声にぐっと体は強ばり再度緊張が走った。

しかし次の瞬間だ…

「泣くなよ…」

雅は結翔の腕の中に居た。背中から抱きすくめられた雅は驚きから涙はピタリと止まっている。

「何で雅が泣いてんだよ…」
「あの…/////」
「泣くな…言い訳くらいしろよ…」
「結翔…君」

そう言いながらも結翔は腕をゆるめることはない。