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第19章 Kiss me plz

「でも、俺振られたんですよね」

ようやく視線が重なった直後に結翔の鼓膜を響かせた言葉は、結翔自身も思いがけない言葉だった。

「和…？…フられ…」
「だぁかぁらぁ。フられちゃったんだよ、俺。ふわっとね。」
「何で…だって」


キスしたことを双方が認めて…

なのにフられた？

どうしてだ…


完全に結翔の中にうごめく思考のコンピューターは壊れかけている。
そんな中、宮田はお構いなしに続けた。

「雅さ、好きなんですって。」
「え？」
「キス。」
「…は？」
「ｸｽｸｽ、冗談ですよ。結翔さんの事が好きなんですって。」