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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第20章 信じることの強さ
それでも雅は結翔の事で一杯だった。そんな中で仕事が休みだった陽は雅を呼び出した。待ち合わせをしてその場所に行くとすでに陽は来ていた。

「ごめんね?お待たせ…って…大丈夫?」
「ん…結構泣いた」
「だろうね…」

一見してすぐに解るほど陽の目は真っ赤になっていた。
手には、あの週刊誌が持たれていたのだった。

「結翔様に彼女とか…あり得ないって思ったの…だけどね?これ読んだら本当っぽいから…」
「そうなの?私…読んでないし…」
「読んでみてよぅ!」

そうして雅は陽から雑誌を受け取りパラリとページをめくった。
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