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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第22章 帰る場所
玄関に入った結翔は目の前の光景にびっくりした。玄関の入ってすぐの所で雅が体育座りで待っていた。

「何…え?」
「待ってた…」

そう言うと立ち上がりそっと手を伸ばして腕に触れポスッと胸元に額を付ける雅。

「お帰りなさい」
「なぁに、ん?」

荷物を床に下ろすと背中に腕を回してそっと抱きしめた結翔。耳元で話し始める。

「寂しかった?」
「そんなんじゃないもん…でも…」
「でも何。」
「…早く会いたかった…////」


それって普通は

寂しかったって事じゃねぇの?

でももういいや…


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