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第27章 切ない光のエトセトラ～cf.２～

言うタイミングなんて今朝だってあったのに…

言えかった…

…違う…言えなかったんじゃない…

言わなかったんだ…

変な心配や気を使わせたくなかったから…


理由なんてどうでも良かった。本当は居て欲しかったのに…そんな事ばかりが頭を巡っては消え、巡っては消えを繰り返した。

だけど仕事だから…それは誰に言われなくても解ってること。わがままなんて言えないんだから…


そんな事を考えながら生まれて初めてのたった１人で過ごす誕生日を、ただ時間を過ごしていた。

寂しいという感覚は…

薄れ始めていた…