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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第28章 切ない光のエトセトラ~cf.3~

……嘘…
何で?…ッ
どうして……ーー
そう…目が合った後に雅がみたのは、いつもの自信に満ちている結翔の目ではなかった。
どこか寂しそうに…
少し目は濡れ…
涙がうっすらと溜まっているように見える…
こんな顔の結翔は始めてみた。
「どうして…何で結翔が泣いてるの?」
「泣いてねぇし…ッ」
「でも…私…」
「新君に言って、俺に話来ないと思った?」
「…////」
「それに…寂しいだろ…1人きりの誕生日なんて…」
そっと包み込むように抱きしめる結翔。そっと耳元で話し出した。

