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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第30章 ギフト

出かける時の後部座席
ある意味冷たい横顔
だけどその横顔が
笑顔に変わる瞬間…
それでいて名前を呼んでくれる声が優しくて
突然サプライズを仕組む…
「結翔…」
「ん?」
「夕方からってどこ行くの?」
「って言っても今から行くよ?」
まだ15時頃だ。さすがに夕方と呼ぶにも早いがなぜがチェックインするべくエレベーターに乗った。
「結翔?」
「何?」
「あの…このまま上がったらフロントだけだよ?」
「知ってるよ?」
そういうとそっと雅の腰を抱いた結翔。
「着いた」
そうしてスルリと手を離して降りた。

