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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第37章 最後の砦
そう横に座る結翔は社長に向けてこう放った。じっと見つめてくる…


やばい…なんだろう…

目線が逸らせない…

それどころか…

心の中まで…

見透かされるみたいだ


雅は初めて会ったときの結翔の印象と似た感覚に陥っていた。

「わかった。」

その一言を聞いた雅はすぅっと息を吐いた。

「じゃぁ…」
「あぁ。」
「えと…」
「篠崎さんと言ったね…うちの佐倉の事。支えてやってくれな?」
「…はい////ありがとうございます」

礼を言い、頭を下げるので一杯一杯の雅とほっと安堵の表情を見せた結翔。
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