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第1章 出会い、

主人との出会いは、会社の上司に連れて行ってもらったゴルフで、主人が、たまたま来ていて、上司のお友達であった。

それから、上司を通じて主人からお誘いをされて、
なんとなくお付き合いが始まりだった。
５０歳を過ぎている年齢だったが、とても若々しく、穏やかな方で、会話上手で、素敵な方だなと思った。
小さいながらも歯科開業医さんで、しかし、お医者さんらしくない、気さくな雰囲気がある感じだった。

前の奥様との間にお子さんがいるらしく、2回目のデートの時に大学生の男の子が入る事を教えてもらった。

まだ、その時には、この人と一緒になるなんて思ってもみなかった。

私も、４０歳を過ぎていて、結婚はないかな？と諦めていたのが、実際であったから。

当時…なんとなくお付き合いをしている人もいたが、
真面目にお付き合いはしていなかった。


3回目のデートで、彼から、結婚を前提にお付き合いをしてほしいと告げられ、夜を迎えた。


その日の事は、良く覚えいる…
箱根まで、彼の車でドライブに出かけた。
新緑が美しい初夏の日差しが眩しく、私は、少し季節早いが、ノースリーブの紺色のワンピースで出かけた。

空調が効いた車内、静かに流れる音楽、大人な雰囲気な方なんだなと、改めて感じた。