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第5章 嫉妬

「アンタみたいな可愛い妹なら大歓迎よ〜！」


「勝手な事ぬかしてんじゃねーっ！！」


「結婚しちゃえば？」


「っっ！！」


モデル並みに可愛い女の子が、男の様な口調で激昂する姿に、周囲の客たちは好奇な目で見ている。
それに気付くとあまりの恥ずかしさに、慌ててトイレに逃げ込んだ。


「バカ幸恵っ！！」


鏡に写る自分は酷く顔を赤くさせ、首筋には幾つか赤いキスの痕跡。


「これ以上…意識させんな…」


気晴らしになりもしない幸恵との夕食は、煽られるに煽られ、尚更智也を想う結果になってしまった。