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第6章 絶縁
「何処行ったんだ、アイツ!」


行くとしたら自分の部屋しかない。
慌てて斜め向かいのアパートを駆け上がり、中に飛び込んが、


「慧吾っ!!」


カーテンが閉められたままの薄暗い室内には、持ち運ばれた荷物が散乱していた。


「あ、すいません!」


背後から突然聞こえた声に振り返ると、隣の住人だった。
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