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第6章 絶縁
接待の席にいた、得意先が用意した女数人。
ベタベタと触れるのが嫌で嫌で。何度も脳裏を過る、慧吾の姿。それは女の姿だったり、本来の姿だったり。


どんな姿でも“慧吾”ならそれでいい。


昔から好きだったが、それを誤魔化していたのは自分のほう。


実は智也は元々男でも女でもいい、所謂バイセクシャルである。
だが学生時代、親友にあり得ない、気持ち悪いと全否定されて以来それを封印し続けて来た。


慧吾を突き放したり、あしらったりしたのは、本気にならない為。気持ち悪いと嫌われたくなかった。
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