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貸し出し遊戯
第17章 オーロラの吐息
また、悠介も射精への到達を抑制してひたすら高めて来た。
動き出したい衝動を何度も抑えて来たことによって、悠介の脳にも変化が見られた。
うっとりするような快感の波が性器への摩擦以外からも押し寄せて深く感じ入るのがわかる。
悠介は密着感を高めるように蘭の腰を更に引き上げ、出来る限り奥へと沈め、その鼓動をシンクロさせ融け合うよう努めた。
『・・はぁぁん・・・』
瞬間、堪らずに洩らした蘭の声を、
悠介は深く沈めた蘭の内部から沸き上がって来たように感じた。
それは二人が繋がる深い水底から浮き上がってきた、水中に歪に揺らめく泡のように感じた。
二人の間の濃密な空間から生みだされたオーロラの吐息のような蘭のその声に、悠介もまた蕩けていくような一体感の中にいた。