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第12章 ノーフンドシ

村長の家の前に着きました。

庭先でリクライニングイスに座って、タバコを吹かしている村長。

ヒゲ面のオジサンです。

ラッカは村長に、ここを訪れた理由を言いました。
モグーガ山脈に行くので、そこにいる魔物の情報を知っておきたい･･･

「モグーガ山脈では、魔物と人間が和解しとらん。　人間が無駄に魔物を恐れ、魔物を攻撃して、魔物がそれに反撃することもある。　悲しいことじゃ」
村長がそう言って目を伏せます。

「無益な争いを避けるためにも、危険な魔物とそうではない魔物を教えてください」
ラッカは村長に頼みます。

「多くの魔物は、人間を見ると魔物の方から避ける。　争いを好まんのじゃ。　じゃが、木偶魔人は別じゃ。　ヤツらは、ただひたすらに破壊を行う」
村長は険しい顔つきです。

「木偶魔人？　そんな魔物、聞いたことありませんが･･･」

「半年ほど前から現れ始め、急激に数を増やしておのじゃ」