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第15章 アダルトショップ

ラッカはニーナを連れて、都の路地裏通りを進みます。

複雑な道ですが、ラッカは完全に把握しているようです。
ラッカがこの辺りの馴染みであることに、ニーナも気づきました。

『アダルトショップ』
という看板が出ている店があります。

古い平屋建ての建物です。

店の中には、裸の女性の絵画･･･細い布地や透け地のフンドシ･･･怪しい題名の本などが並んでいます。

エッチな物品を売る店だってことは、ニーナにも分かります。

店の一角には、女性騎士や貴族の娘、修道女、女羊飼い、巫女、魔女、農婦などなど、いろんな女性向けの服が並んでいます。

「どうして、こんな店で女性用の服を売っているのですか？」
ニーナがラッカに尋ねます。

「コスプレさ」
ラッカはそう言って笑います。

コスプレという言葉の意味は分かりませんでしたが、ニーナはそれ以上は尋ねませんでした。