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第1章 流浪の踊り子

流浪の踊り子がソーソイア村に住み着いたのは、夏のことでした。

背中まで伸びる髪、スラリとした体型と大きな胸、妖艶な眼差しの美しい顔、白い肌･･･
踊り子はたちまち、男性たちの心を掴みます。

村の空き地で、踊り子は踊ります。
伴奏無しで、自分で歌を歌いつつ踊ります。

「私は流浪の踊り子〜頼るのはあなただけ〜あなたを想いつつ、いつも自分で自分を慰める〜」


踊り子の妖艶な踊りと歌は、男性のみならず、女性も魅了します。

村長夫人は踊り子の大ファンになり、夫である村長がいないときに、踊り子を家に招き入れました。

夫人はワインと手料理で、踊り子をもてなします。

「その白い肌、羨ましいわね。　私もあなたのようになりたいわ」
夫人は踊り子に言いました。

「奥さま、白い肌になるのには秘訣があるのですよ。　この油を肌に塗り、マッサージすると･･･。　奥さまが裸になって、私が塗って差し上げますよ」
踊り子はそう言って、壺を夫人に見せます。