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第23章 チームワーク

ちょうどその時･･･
水鉄砲の行商の旅で全国を回っているセバスチャンの荷車が、月明かりの中、ニーナたちの宿屋の前に着きました。

セバスチャンはこの辺りを行商する予定なのです。

ここはモグーガ山脈の近くです。

ニーナちゃんはひょっとしてこの宿屋に泊まっているかも･･･
セバスチャンの心は弾みます。


セバスチャンは宿屋に入り、宿屋の主人に、ニーナという名前の巫女が泊まっていないか尋ねます。

ご丁寧にも、部屋番号まで教える宿屋の主人。

セバスチャンは、弾む心でその部屋の前まで行きます。


『ダメーーー！　感じちゃうラッカさん！』

『メデューさーん！　そんなところ舐めないで−！』

部屋の中から、女性のはしたない声が聞こえます。

セバスチャンは自分の耳を疑います。

その女性の声が、ニーナの声のような気がするのです。