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第4章 カトレーヌの初体験

「姉ちゃんで大丈夫なのかい？　不安だなぁ〜」
弟がそう言って笑います。

「大丈夫よっ！　私も一族の血を継ぐ巫女よ。　まだ見習いだけど･･･。　こんな仕事なんて楽にこなせるわよっ！」
ニーナは弟に向かって怒鳴ります。

「じゃあ、ニーナに任せたよ」
母親はニーナに微笑みかけます。

なかなか魔法を覚えられないニーナにヤキモキしながらも、少しずつ成長していく姿を嬉しく思っている母親です。

「じゃあ、やるね。　精霊たちよ、このヤギの胸に宿りて、胸を豊かにし、多くの乳を産み出せるようにしたまえ。　チチデロチチデロピュッピュルウレラモチチデール！」

ニーナは呪文を唱え、ヤギの乳房に触れました。


「終わったの？」
弟が尋ねます。

「うん」
ニーナはは大きく頷きます。

「成功したのかい？」
父が私に尋ねます。

「試してみてよ」
ニーナは得意げな口調です。

魔法が効いた実感があったのです。