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第6章 婚約と旅立ち

ニーナの鼓動は最高潮に高まります。

そしてニーナは、小さくうなずいて言いました。
「うん、待っててね」


セバスチャンがニーナを抱きしめます。
ニーナの頭の中は、真っ白になります。


セバスチャンが、少しニーナから身体を離しました。

セバスチャンの大きな目が、ニーナをじっと見ています。

キス･･･なのかな？
ニーナは直感しました。

ニーナはその場で目を閉じて、唇をちょっと突き出します。

ニーナの唇にセバスチャン君の唇が重なります。

柔らかくって暖かい感触が、唇に伝わります。

ほんの一瞬だけの軽いキスでしたが、二人にとっては初めてのキスでした。