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第6章 海音君と山谷さん

俺の会社は全国にあって、何年かごとに転勤がある。

仕事も、日勤だったり夜勤だったり、残業も多くて、ここ最近は、仕事ばかりで、彼女なんていらないなーって思ってるんやけど。

彼女作ったって、転勤になったら、遠距離になるし、遊びくらいでちょうどいい。

転勤先の神奈川で常連になった店、居酒屋SUN。

女性客も来るけど、だいたいは、俺と同じくらいか年上の男性客が多い。

普段は人見知りが激しい上に、人付き合いもあまり深くするのは苦手な俺は、飲み屋で知り合った人とも、その場しのぎの関係が多かった。

でも常連の山谷さんだけは違った。

なんやろなぁ、一緒にいると落ち着くし、気が合うようで、話してても楽しいんや。

だから、自然と山谷さんと飲む事が多くなっていった。

あっ！山谷さんてのは、女性じゃなくて、男性ね。

俺より3歳年上でﾊﾞﾂ1、現在彼女募集中なんやって！