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愛しのイケメン☆LIFE
第8章 ☆X'mas…青音&紗蘭☆
PM2時のスーパーの裏口。
今日もサラと俺は、数分の時間を楽しんでいた。
今日はX'masイブ。
既婚者のサラと過ごす事なんて出来ないと、最初から諦めていた俺。
仕事が終わったら、いつものように家に帰り、いつもと変わらない時間を過ごす事を覚悟していた。
サラは、きっと旦那さんと…。
そう思う度に、胸が痛むから、特に聞く事もせずにいたんだ。
それなのに、職場で会ったサラは、すごくご機嫌で、俺と過ごせない事が、寂しくないようで…。
なんだか、それってすごくショックだよな…。
「アズ、これどうぞ!」
パッカー車に乗り込もうとした俺に、サラが小さな紙袋をくれた。
「あっ!ありがとう!」
俺がそう言うと、サラはニコッと微笑んで、それ以上は何も言わずに、バックヤードに戻っていった。
X'masについて、何も触れてこないサラの態度に、何だか虚しさを感じた。
気にしてたのは、俺だけだったのかな?
俺は、X'masをサラと一緒に過ごしたいって、ずっと思っていたのにな…。
そう思いながら、サラからもらった紙袋の中を見てみた。