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─training note─
第5章 男性への真の愛着と尊敬

ゆきは高揚しているようだが、落ち着いてリラックスして見える。
いや、寧ろ、和らいで、匂うように美しく華やいだように感じる。
その手の仕草一つ取っても、俺に向けられる言葉一つ取っても、明らかに柔らかく愛に充ちている。
二人の間に流れる空気感も心地よさを増し、少なくとも、さっきみたいに、暴れたり、逃げたりはしない。
先ほどとはまるで違うゆきの変化に慎吾は驚き、呆れながら、羨ましくもあり、また、うれしくもあった。
苦労して自分の力で変えたという実感が、ゆきを愛する喜びを大きくした。
自分が教えた性の悦びに、これと決めた女が目覚めてゆくのを、この目で確かめる程、男にとって楽しく誇らしいことはない。
「どうした?今回は、大人しいな?浣腸の快感に目覚めたのか?それとも、諦めたのか?」
ニヤニヤしながら、ゆきに、うつ伏せになり、尻を持ち上げるように指示する。
「逃げても、暴れても、なさるんでしょ。」
まあ、そうだな。
ゆきは、盲信と言うわけではないが、もう先ほどの時点で彼への信頼が完了し、強めてゆく段階に移ったのをはっきり自覚出来たからだ。
喩えて言うなら、剣道や芸の世界で古来から修練の過程を「守・破・離」と言う段階で示している、あれに似ている。
二人の間に余裕が出来たのだ。

